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2009年09月号 「高考」騒ぎ 番外編① 重~い小学生のカバン

ある日とても印象的な新聞記事を見ました。具体的な数字は忘れましたが、その記事の内容は、上海政府の教育部門が小学生のカバンを何キログラム以下にしなければならないという通達です。

堂々と政府部門が、小学生のカバンの重量まで細かく制限をかけるのはなかなか珍しく思い、その後筆者も意識的に路上の小学生のカバンを観察するようになりました。

 

筆者が小学生時代の記憶には、片側の肩に掛けるカバンしかありませんが、下校途中同級生と走り回って遊びながら、カバンの存在を感じていませんでした。

その後、片側の肩に掛けるカバンの重量が体の片側に負担させることによって、子供の成長に不利な影響を及ばすと認識され、バッグバックが小学生の主流になりました。背中にあるバッグバックによって、体の動きは更に楽になり、重量も両肩に掛けるのでさらに軽く感じました。だから、筆者の小学生時代、カバンの重量に悩まされた記憶がありませんでした。

 

しかし、わざわざ政府教育部門から通達が発布されるということは、小学生のカバンに何か異変が起きているはずです。路上の小学生たちを観察したところ、とにかくカバンが重そうです。

 

自分でバッグバックを背負っている小学生を見ると、まずそのカバンの大きさにびっくりです。目測ですが、少なくでも筆者の一泊二日の出張用カバンに匹敵できると思います。その大きなカバンを背負っている小学生たちの走り回る場面があまり見られなくて、逆に上海駅にたくさんいる重い荷物を持っている旅行客のような疲労感がよく見られます。

 

自分でカバンを背負う小学生より、お出迎えのお祖父さん、お祖母さんがカバンを代わりに持っている人数が遥かに多いです。複雑・混迷する交通機関を使って、小学生を出迎えしなければならない祖父母たち(両親は共働きです)にとって、孫にあんな重いバックを背負わせたくないでしょうね。

 

一番印象的なのは、キャリーバッグと同様にバックを引いている小学生です。今から、スチューワーデスになりたくて、練習しているとは到底思えないです。その多くはもう重いバックが限界を超え、背負えなくなったという証拠でしょうね。

 

一日の授業は多くても5、6時限(1時限は35分)ぐらいですが、その教科書、練習帳、筆記具でそこまで重くなるかという疑問を解くため、小学生の子を持っている友人に聞きました。重いのは、教科書ではなく、関係補導教材と下校後の塾の資料だそうです。

 

小学入学する前に、小学1年の授業内容を半分以上勉強した子が少なくないそうです。小学校に入学したら、学年に関係なく、どんどん勉強が進むことがよくあるようです。計画された内容はすでに勉強されたので、学校の授業では補導教材に基づいてより広く、深い内容を実施しなければなりません。

表面上はより多くの知識が伝授できるように見えますが、本音はより良い中学校への進学準備です。良い中学校に入学できれば、より良い高校に入る可能性が大きくなります。そして、良い高校というのは、「高考」で高い点数を取り、一流大学に進学できる学校です。つまり、「高考」の競争は小学生からもう始めています。

 

下校後の塾の資料も重いです。小学生から塾へ行く必要があるかどうかを議論する余地がありません。周囲の親は全部行かせているから自分の子も行かせなければ置いて行かれるという恐怖感があるようです。そして、その塾は単なる授業の延長線だけではなく、楽器、書道など様々な内容があります。その中に、子供の趣味を無視して勉強を強要している親も少なくありません。なぜなら、それらの「特技」は将来的に「高考」ではなにかの優遇(例えば、点数がプラスされる)に繋ぐ可能性があるからです。

  

国が制定している表の教育計画以外に、「高考」に備える裏の教育が存在しているので、小学生たちは二重の「教科書」を背負わなければなりません。だから、カバンは重くなります。

 

重いカバンを背負っている子供はもう走り回れないし、大人の手に繋いでいる子供も自由に遊べない。「キャリーバッグ」を引いている子供の道はもう限られ、芝生・川辺など「キャリーバッグ」を引けないところには行けなくなります。重いカバンによって、子供たちは遊べなくなり、その顔から笑顔が消え去り、天真爛漫な子供たちがいなくなる社会は寂しいです。

遊びもできない子供たちには、想像力がなかなか醸成されず、この様な子供たちが大人になっても、想像力の豊かな発展できる社会を構築できるかを心配しています。

より多い知識を伝授するという大義名分の裏に、「高考」という受験制度の弊害が隠されている。「高考」受験のために、小学生のカバンが重くなっているという結論はだれも賛成しながらも、現在の教育制度の中にその現状を受け入れせざるを得ません。

教育制度全体の改革より、カバンの重量制限をすれば重いカバンの問題解決できると通達を出した政府教育部門は逆に子供のように、想像力が豊富すぎるとしか言いようがありませんね。

SBFニュース

2009年8月8日、8月例会が開催されました。幹事を務める「上海電音馬蘭士貿易有限公司」の桑原 純さんが「中国における会計設立」という講演をした後、同社の清水 淳さんが「DENON FlagShip modelによるAVデモ」をしていただき、参加者たちを魅了しました。

 

2009年9月12、13日、9月例会として、SBF恒例の親睦旅行が実施されました。「上海東方和平国際旅行社有限公司 Prime Travel 営業部」の島根 崇さんが幹事、島根 慶一さんが幹事補佐を務め、1泊2日の「千島湖」旅行を行ってきました。普段緊張している雰囲気の都市生活をしている会員達にとって、大変良い息抜きになりました。

 

上記の例会報告を近日中下記のSBFホームページで掲載する予定ですので、ぜひご覧ください。

 

また、10月例会は2009年10月24日予定され、「初田(上海)国際貿易有限公司」の総経理、藤井 祥司さんが幹事を務め、中国の消防安全について勉強するつもりです。

 

ご興味がある方は私までお問い合わせください。非会員のご参加も歓迎しております。

2003年4月に設立した主に中国(上海)でビジネス活動をする日本人・中国人によって構成される異業種交流会です。

SBF(上海ビジネスフォーラム)ホームページ

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