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2010年12月号 必要とされる「停電」③

前号では、停電させるような事実を曲げるウソの防止について分析をしました。ウソの防止法は決して複雑ではないことも明白です。では、なぜそのようなウソを防止できないのでしょうか。

筆者は少々厳しい観点を持っています。根本的な原因は「できない」ではなく、「したくない」ではないでしょうか。

まず、中央政府はなぜ省エネ目標を掲げるかというところから考えます。中国では環境を犠牲にしてGDP増加を追求する産業構造・特徴は決して1日で作り上げたわけではなく、それが短期間で解決されるとは考えにくいことです。加えて、現在の技術レベルでは短期間で省エネ目標達成には無理があることも明白です。それでも、世界に「無理」をして比較的高い省エネ目標を掲げるのは「環境保護」という目的だけではなく、別の「大国の責任」をアピールする政治的な目的も否定できません。

住民・企業の需要を無視して、省エネ目標達成の停電がされれば、当然必要とされる側は満足できるような電力を別の方法で探さなければなりません。軽油を使う小型発電機を購入することは臨時措置として一般的です。

もし、省エネ目標の本音が「環境保護」であるならば、停電され、発電量が減少された地方の軽油消費量の異常上昇が必ず注目されるはずです。しかし、それは統計に入れない、又は軽いウェートで入れることは、その分に対して目をつぶりたいと理解しても致し方ないでしょう。

中央政府の本音も、環境保護より環境保護の「数字」が重要だと認識します。そのために、「数字」に基づく発電量の減少が確認できれば政治目標が達せされ、地方政府の停電措置を特に追及する必要もないでしょう。

企業における「粉飾」も同様です。

中国に進出している日系企業の現地法人粉飾は、真剣に監査すれば、発見することは決して不可能ではありません。はっきり言えば、その粉飾の手段も簡単でレベルが低いので、容易に発見できるはずですが、どうして親会社が発見できないのでしょうか。それは、発見したくないではないか、と言われても仕方がありません。

部下(子会社)のウソは上司(親会社)にも責任があると前号で分析しました。子会社の粉飾によって、子会社の経営者・管理者にとって良い評価を得て、個人利益に繋がることが、子会社の粉飾動機だと一般的に理解されます。一方、本来事実を追求すべき日本親会社もその粉飾を黙認するところが多いのです。

このようなストーリを考えてみます。

中国子会社を管轄する親会社の「海外事業部」は中国子会社の良い業績によって、親会社内部で業績評価され、その(本)部長である海外担当取締役は評価され、昇進などの利益に繋がります。もし、その親会社内部に派閥抗争があれば、今後重要性が増す中国事業の業績が良ければ、その管轄責任の一方にとって有利になります。だったら、会社にとって長期発展のための「真実」が重要か、それとも粉飾された「良い業績」が重要かという問題の回答もう議論する必要がないでしょう。

親会社内部の構造、制度によって、中国子会社の粉飾を容認するケースが少なくありません。場合によっては、親会社が「今期は絶対に黒字の決算にしろ!」というような「粉飾」を指示してしまうことすらあります。

 

省エネの政府目標にしても、企業業績の向上目標にしても、粉飾される可能性が十分あるという現状を十分理解したうえで、粉飾発見・防止方法を検討、実施しないことは、組織にとって、その目標に達成しないことより100倍も怖い問題だと考えられます。

その粉飾を防止するのは、本当の経営者しかできません。会社の長期的発展、本当の強い体制構築を本気で望んでいる経営者にしか、その認識及びその勇気を要求できません。残念ながら、現実は・・・

以上

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日本語力が低下しながら、筆者は「誠鋭時事」を執筆することによって、その低下スピードを遅らせようという狙い以外、毎月一回読者の皆様と「誠鋭時事」を通して、交流をしたいというもっと重要な目的があります。毎回の発行後、何名かの方々から感想文をいただき、大変勉強になっております。

そのために、未熟の言葉を駆使させるため、毎回長時間で書くことになり、文書書きの楽しさを味わいながらも、限られている時間の中、増加している仕事を考えると、大変な負担になっているのも事実です。

皆様との交流と仕事のバランスを苦慮して、2011年より、「誠鋭時事」を不定期発行することに決定しました。

誠に勝手な変更で大変申し訳ございません。

今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

SBFニュース

12月は年末総会と忘年会を12月11日(土)に開催されました。

勉強会では、上海日比野圧鋳有限公司総経理の多気 史隆さんが「人間万事塞翁が馬」という講演をしていただき、その後の総会でSBF年間活動の報告が行われました。

夜は、120名が参加した忘年会が開催され、交流を深めました。

2011年1月の例会は1月15日(土)に開催される予定です。

上海斉優商務諮詢有限公司の久能 克也さんが「中国EC(ネット通販)市場とタオバオ概観、日本企業の進出状況について」というテーマで講演をしていただく予定です。

非会員の方々も参加歓迎いたします。ご希望の方は私までご連絡ください。

今月も、下記ホームページの内容追加と更新を行いましたので、クリックをお願いいたします。

2003年4月に設立した主に中国(上海)でビジネス活動をする日本人・中国人によって構成される異業種交流会です。

SBF(上海ビジネスフォーラム)ホームページ

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